はじめに
「自分の人生このままでいいのかな?」「どこか人生に充実感を感じない」など、人生について悩むこともあるかと思います。
その際に考えて欲しいのが今回テーマに上げる「価値観」です。
この価値観が定まれば今後人生に迷うこともなく、より充実した人生に近づくことでしょう。
今回は恋愛と仕事を例に挙げて価値観について考えていきます。
価値観について考える
価値観とは
Googleで検索すると以下のように出てきます。
物事の価値についての、個人(または、世代・社会)の(基本的な)考え方。
もちろん皆さんこのレベル感の理解はした上で日頃この言葉を使っているかと思います。
しかし、価値観とは人によってレベル感が異なり、「果たしてそれは本当に価値観なのか?」という使い方をしている場面をよく見かけます。
ここではより具体的に価値観を深掘りしたいと思います。
一般に使われる価値観
よく恋愛や就活の場面で「価値観」を考えましょうと言われることがあります。
その言葉だけを聞いて、何となくで考えた人からは以下のような価値観が出てくるかと思います。
【恋愛】
- 金銭感覚
- 連絡頻度
- 会う頻度
- 仕事観
- 結婚観 など・・・
【就活】
- 社会貢献
- お金
- 勤務形態
- 知名度 など・・・
しかし、これらは表面上の好みに過ぎず、
価値観と呼ぶにはもう一歩踏み込みが足りません。
本当の価値観とは
では「価値観」とは何なのか?
上で挙げた例を使って考えていきます。
恋愛における金銭感覚の価値観とは?
まず、金銭感覚の価値観として以下のようなものが出てくるかと思います。
- 旅行にはお金を使いたい
- 基本的に節約したい
- 食事にはお金を使いたい など・・・
先ほども言った通りこのままではまだ価値観とは言えません。
ここからさらに「なぜ?」を繰り返して深掘りしていきます。
例えば、「旅行にお金を使いたい」という人は、なぜ旅行にお金を使いたいのでしょう?
- 現地でしかできない体験をしてワクワクしたい
- 沢山お土産を買って配りたい
- いい旅館に泊まってゆっくりしたい
このようにさまざまな理由が出てくるかと思います。
さらに深掘っていきます。
「現地でしかできない体験でワクワクしたい」
という人は「新しい体験」を求めていたり、「知識」を求めているかもしれません。
「沢山お土産を買って配りたい」
という人は「友人」「家族」などを大切にしているかもしれません。
「いい旅館に泊まってゆっくりしたい」
という人は「平穏」や「リラックス」を求めているのかもしれません。
このように深掘っていった先に「価値観」が見えてくるのです。
これでもまだまだ深ぼる要素はあると思います。
「新しい体験」をなぜ求めているのか?それを過去に経験したエピソードは?
など自分の体験などにもフォーカスを当てていくことによってより価値観は明確になっていきます。
金銭感覚で価値観が合う・合わないとは?
では、恋愛において価値観が合うとはどういうことでしょうか?
例えば、旅行にお金を使いたくないAくんと旅行ではお金を使いたいBさんがいたとします。
Aくんは旅行にあまり価値を感じておらず、家で本を読んでいるのが好きです。
でもBさんは旅行に価値を感じていて、旅行に沢山いってお金を使いたいとします。
これは価値観が合わないでしょうか?
そう考えるにはまだ早いです。
Aくんが本を読む理由は「新しい知識を得たい」からだったとします。
Bさんが旅行に行く理由は「旅行先でしかできない体験をしたい」からだとします。
Aくんは「新しい知識」を大切にしていて、Bさんも「新しい体験」を大切にしています。
ここまでくるとAくんとBさんの価値観はかなり近いものだということがわかります。
この場合、例えばBさんがAくんに対して、旅行で得られる新しい知識の面白さを伝えることで、Aくんが旅行に価値を感じて2人の価値観に沿った旅行ができるようになるかもしれません。
これはかなり極端な1例ではありますが、ここで言いたいのは
表面上の好みで価値観が合わないと決めつけず、よく相手を知ることが大切である。
ということです。
このように価値観は自分の中の深い部分にあるものだと考えています。
仕事の価値観
ではもう一つの例についても考えてみます。
就活において、どの企業に応募するか悩んだ時、自分の価値観について考えると思います。
これはとても大事なことですが、安易に決めつけて就職してもそれが幸福につながることはありません。
先ほど挙げた、社会貢献、お金、勤務形態、知名度などは全く価値観にはなり得ません。
仕事に限らず、恋愛、過去の体験などから「なぜその行動をとったのか」を考えてみてください。
それを先ほどの恋愛の例で挙げたように深掘りしていただくと、価値観が見えてくると思います。
例えば、価値観として、「知識」「好奇心」などが出てきたとします。
この価値観に対して、「給料がいいから」「休みが多いから」という理由で「公務員」に就職したとします。
これは個人的な偏見ですが、公務員をしながら「知識」や「好奇心」といった価値観を満たすことは難しいと思います。
価値観と給料、勤務形態が関わってくるとしたら、以下のような場合だと思います。
「知識」「好奇心」という価値観を満たすために、プライベートでは居住地を固定したくない。
↓
引越しがすぐできるくらいの給料があって、居住地に縛られない勤務形態の会社にしよう
すなわち給料や勤務形態はあくまで価値観を叶える「手段」に過ぎないということです。
価値観についての結論
価値観とは 手段ではなく目的 であると考えています。
すなわち人生における価値観とは人生の目的になるのです。
旅行、お金、休みなどは一見価値観になりうるのかと考える人もいるのかもしれませんが、これらはあくまで価値観を満たすための手段です。
この表面上の情報で安易に判断せず、その根底にある価値観にまで目を向けていただけたらと思っています。
最後に
ここまで価値観いついて説明してきましたが、
私もこの感覚になれたのは最近のことなので、まだこれから考えが変わることがあるのかもしれません。
しかし、現段階では私にとっての価値観は「人生の目的」というところでしっくりきています。
また、私自身の価値観は「安心」「親密・信頼」「知識」のあたりかなと思っています。
私は「安心」や「親密な仲間との時間」を得るためにFIREを目指していますし、FIREを目指す過程でもお金の「知識」を楽しんで集めています。
果たしてこんなFIREありきの都合のいい結論になっていいのか甚だ疑問ですが、一旦はこれを私の価値観として生きていこうと思っています。
仮に価値観は変わらないものだとしても、価値観に対する見解や解釈は成長するにつれて変わるものかなと思っているので、仮説を立てて進めていくつもりです。
この記事で価値観についての見識を深めていただいて、皆さんの人生が今より少しでも充実したものになることを願っています。
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